シドリー・オースティン ニューヨーク オフィスのパートナー。1982年にコーネル大学からA.B.(Phi Beta Kappa)、1985年にハーバード大学ロースクールからJ.D.の学位をそれぞれ授与されている。1985年に事務所に入所し、1994年よりパートナ-を務めている。
企業間取引、株式取得・売却、社債発行、株式のグローバル発行、グローバル・クレジット・ファシリティー、J-REIT、オフショア・インベストメント・ファンド、政府による規制関連の捜査・調査など幅広い分野において、大手の日本企業や金融機関に助言を行っている。日系企業の資本調達活動(ユーロ中期債プログラム、米国のコマーシャル・ペーパー・プログラム、信用供与、米国預託証券(ADR)の供与、私募債の発行)において特別証券顧問も務め、年次報告書や定期報告書等、米国証券取引委員会に提出する書類の作成にも携わっている。また1933年証券法、1934年証券取引法の開示要件、コーポレート・ガバナンス、1940年投資会社法、および投資顧問事項に関して、定期的にクライアントに助言を提供している。SPAC IPOやdeSPAC PIPE取引などのキャピタル・マーケッツ取引において、米国の引受会社や募集代理人を代理した経験も有している。
助言を提供した案件の中には、邦銀による初の中期CD債プログラムの設定、邦銀による初の米国上場、日本企業による初の米国市場における資産の証券化、日本企業による初の144Aグローバル・オファリング、日本の不動産投資信託(J-REIT)による初のグローバル新規株式公開(IPO)、また最近では日本企業による初のサステナビリティ・リンク・ボンドのグローバル・オファリングなどが含まれる。また、米国銀行持株会社法における金融持株会社認定の申請に関して大手邦銀に助言し、邦銀としては初めて認定の取得に成功した。加えて、日本の大手メーカー米国主要子会社の米国でのIPOに関して上場準備全般などについても助言した経験を有する。
さらにアジアを代表する劇団の一つ(劇団四季)の法律顧問として「美女と野獣」および「ライオンキング」のミュージカル公演を日本で行うため、Walt Disney Theatrical Productions を含む大手ブロードウェイ プロデューサーとの間でクロスボーダーの制作/ライセンス契約の交渉を行った経験もある。
また、ファンド・オブ・ファンズ、ファンド・オブ・ワン、コーミングルド・ファンドおよびプライベート・マネージド・アカウントなど、欧米の投資運用会社が運用する各種ファンドへのクロスボーダー投資に関して、投資家の代理人として日本の金融機関に助言を行った経験も豊富に有している。具体的には、米国またはケイマン諸島で組成されたパートナーシップやLLC等様々な投資ビークルを用いた米国金融商品や金融資産への投資を含むオルタナティブ投資に関し、日本の金融機関を日常的に代理している。外部の投資運用業者(インベストメントマネージャー)に対して投資ポートフォリオの運用を委託している日本の機関投資家の代理にあたっては、投資運用契約および関連する書類につき、最大手のインベストメントマネージャーからより小規模で専門特化したインベストメントマネージャーに至るまで、米国や欧州の多くのインベストメントマネージャーとの交渉を行っている。
日本の金融機関に対し、売掛債権ならびに貸付債権を対象としたクロスボーダーのストラクチャード・ファイナンス取引に関するアドバイスも定期的に提供している。
さらに、米国政府機関の日本企業に対する刑事および民事上の捜査・調査、またそのような捜査・調査と並行して発生する民事訴訟に関しても助言を行っている。また、米国司法省、米国証券取引委員会、米国商品先物取引委員会等とのやり取りにおいて、日本企業やその経営幹部に危機管理を要する案件について助言を行った経験も有す。
英語と日本語に堪能である。
*日本において外国法事務弁護士登録はしていない。